同 4月 早稲田大学経済学部入学
2005年 3月 早稲田大学経済学部卒業
2005年 4月 大手医療品メーカー勤務
役作りとは?バックボーンを作るってどういうこと?
役作りについては今回だけでお伝えしきれない部分があります。
役作りの前提となる部分は
こちらでお伝えしていますので、まだ見ていない方はこちらから見てみてください。
生きて経験したものの集積で今の我々が出来上がっています。
例えば
「学生時代にいじめられた」「両親が離婚した経」「震災で家を失った」
「自殺を考えた」「部活を本気で頑張った」「子供ができた」
挙げだせばきりがありません。
これらの経験がその人の生き方や考え方、関係性の作り方など、すべてに影響を及ぼすのは容易に想像がつくかと思います。
そしてこれはとても大事な事ですが
あなたの人生に影響を与える経験というのは、すべて感情的です。
逆に言えば感情を伴う経験しか、記憶として残りません。
この質問に答えられる方はなかなかいないんじゃないでしょうか?
昨日の晩御飯でもすぐにはでてこないものです。
ではこれはどうでしょう?
10年以上前のことにも関わらず、おそらく日本人のほとんどが何をしていたか答えられるんじゃないでしょうか?
そこでは「恐怖」「心配」といった感情がセットになっています。
最初の質問に戻ると「6月10日の夜ご飯中に出産の連絡を受けた」という経験のある方はすぐに答えられるかもしれませんね。
つまり、俳優の役作りとしてバックボーンを作る時は、感情とともに残さなければいけません。
感情とともに残ったバックボーンは、キャラクターとしての経験になるのです。
役の履歴書の作り方を解説!具体的にする方法
キャラクターの履歴書を作っていくには、具体的にしていくことが必要です。
一つの方法として、どんどん質問を投げかけてみましょう。
冒頭で例にだしたこちら
2000年 3月 愛知県立高校卒業
同 4月 早稲田大学経済学部入学
2004年 3月 早稲田大学経済学部卒業
2004年 4月 大手医療品メーカー勤務
説明が長くなるので、少しだけピックアップして質問してみます
では勉強が一番辛かったのはどんな時でしょう?
同 4月 早稲田大学経済学部入学
最後に
役の履歴書を作るということは、キャラクターのすべてを具体的にしていく作業です。
ですが、実際にはすべてを具体的にする必要はありません。
もし生い立ちからすべてを準備していたら時間がいくらあっても足りません。
俳優の技術というのは
どの部分を優先的に具体的にするか?
にかかってきます。
もちろん全てを具体的にするにこしたことは無いですが、優先すべきは脚本に影響する部分となります。
自分の子供を事故で失って嘆き悲しむ母親のシーンを演じるとしたら
・子供が生まれる前の妊活中の経験(相手の親から嫌味いわれた?もう諦めようと思ったことは?)
・子供が生まれた時の経験(どんな激痛?初めて顔を見たときどう思った?抱き上げて何を感じた?)
・初めて笑った時
・子供を叩いてしまった時の痛み
・迷子になっていなくなってしまった時の不安
・ランドセルを担いで小学校にいく姿
・子供の寝顔を見たときの幸福感
ここら辺を具体的にしたほうが良いでしょう。
大学入学をいくら具体的にしてもシーンに及ぼす影響は少ないです。
とはいえ最初はできる限り多くを具体的に作るという経験は必要です。
その中で、自然と優先順位がついてきます。
何事も近道はありません。
想像を楽しんで演技力を磨いていきましょう。
今日もありがとうございました!