演技とは?演技力とは?まずは押さえておきたい演技の定義について

このサイトに来てくれたと言うことは、少しでも演技力を向上させたいと言う思いを持っているんじゃないでしょうか?

そこで質問なのですが

 

そもそも演技ってなんでしょう?

 

いるか
いるか先生
一度考えてみてね!

演技が上手くなりたいと思っているにも関わらず、演技ってなんなのか分からない方は意外と多いです。

 

演技とはなんなのか?

明確な答えを持っていないくても、すぐに何か困ったことになるわけではありません。
ですが、俳優としてのキャリアを続けていくなら自分の中に持っておきたい核となる部分です。核を持っている俳優は、道に迷った時にも自分の考えで元の道に戻ることができるでしょう。

 

今回は演技とはなんなのか?から考えてみたいと思います。

演技とは何か?を知っておくべき理由

演技とは

核と言う言葉で表現しましたが、もう少し具体的に解説したいと思います。
私が思うに、演技とは何か?を知っておく理由は2つです。

  • 目的地をはっきりさせる
  • 俳優としての自分を守る
細かく説明していきます。

目的地をはっきりさせる

どこに向かう?

例えばこんな状況を想像してみて下さい。

母「ちょっとおつかい行ってきて!」

あなた「いいよ」

母「ありがとう!じゃお金渡すね」

あなた「うん。何買ってくれば良いの?」

母「わかんないけど、とりあえず行ってきて!」

どうでしょう?

 

大体の場合は

びっくりクラゲ
いやとりあえず行ってきてって言われても!

と、なるでしょう。当然の反応ですよね。
何を買って来れば良いか分からないまま外に出ても、どこにも行き着くことはありません。

 

これは一体なんの話でしょう?

 

何を買えば良いか分からないけど、お買い物に出かけるという状況。

演技とはなんですか?と言う質問に答えられないけど、演技力を向上させたいと言う状況。

この二つは似ていると思いませんか?

 

どこに行けば良いか分からない人は、どこにも行けません
まずは自分がどこに向かいたいのか、その目的地をはっきりさせておきましょう。

俳優としての自分を守る

身を守る

最近では俳優に対してのパワハラ、モラハラ、セクハラといったありとあらゆるハラスメントが話題になっていますね。

ハラスメントに関してはやる側がもちろん悪い。
これは当然です。

しかし、あなたが今後ハラスメントの被害に遭ってしまう可能性は否めません。

 

グッドいるか
いるか先生
ハラスメント被害に遭わないためにも、自分自身が演技をどう考えるのかハッキリしておこう!

何が「素晴らしい演技」なのか分からない状態では、演出家・監督の言うことを100%受け入れるしかありません。
いかにおかしい事を言われたとしても

泣きくらげ
私がダメだから。。。

こんな風に思ってしまいます。

 

それは俳優として自分の人生を生きていると言えるでしょうか?

監督や演出家の為だけの演技になっていませんか?

 

かく言う私も過去にハラスメントの被害を受けた事は何度もあります。
今のあなたの心が苦しくなっているようなら是非身近な誰かに相談して下さい。

 

あなたの中で確固たる「理想の演技」と言うものがあれば、誰に何を言われたとしても振り返って判断するのは自分です。

否定されたとしてもあなたがOKだったらOKなのです。
褒められたとしてもあなたがNGだったらNGなのです。

 

監督・演出家だけの作品にするのではなく、
あなたの才能との掛け算でより素晴らしい作品を提供しましょう!

演技とは何か?演技力を向上させるには?

演技とは何か?

人によっていろんな答えがあると思います。

 

「観ている人を楽しませる事」

「キャラクターを描写すること」

 

歌いいるか
いるか先生
何が間違いってことじゃないよ!全部正解!

しかし、観ている人を楽しませるのは、サーカスや手品もそうですね。
キャラクターを描写するのはモノマネもそうですよね。

何か演技だけを定義する言葉が欲しいところです。

 

仮に、約1世紀前にサンフォード・マイズナーが提唱した定義を紹介します。

 

演技とは

想像上の世界で真実に生きること

 

個人的には今でも十分に通用すると思っています。

想像上の世界とは

想像の世界

これはなんとなく分かりますよね?

台本の事です。

 

たまに

通常くらげ
私って人生の中でいっつも演じちゃう人なんです〜。
という方がいますけれども、マイズナー的にはそれは演技ではありません。想像の世界ではありませんからね。ただ嘘つきなだけです。
演技というのは世界最古の芸術です。
普段の生活レベルではなく、ドラマチックな想像上の世界を信じられてこそ芸術としての価値があります。

真実に生きるとは

真実に生きるとは

これが若干わかりにくいですよね。

「試しに1分の間、真実に生きてみて下さい」

と言うと、大体の方がフリーズします。

 

普段我々は当たり前に生きているので、生きるのがどう言うことかと考えません。
生きると言うことを考える為に、今朝あなたが起きてから今までの時間をどう過ごしてきたかを考えてみましょう。

「起きて、歯磨きして、ご飯を食べて、服を着て、、、」

色々やってますよね?
この間あなたは確実に生きていたわけです。
そしておそらく明日もいろんな事をやるでしょう。

 

人間は生きている限り行動し続けています

つまり「真実に生きる」と言うことを言い換えるなら

「真実に行動する」

と言うことです。

 

真実に行動すると言うことが分かりにくければ、試しにあなたの名前の漢字の画数を数えてみて下さい。

 

どうでしょう?
まじめに数えてくれた方は、その瞬間真実に行動していると言うことができます。

しかし、俳優は舞台上やカメラの前に立った時「数えるフリ」をしてしまうんですね。

まとめ

まとめ

演技とは

・想像上の世界で真実に生きる事

演技力とは

・想像上の世界で真実に生きる能力の事

 

と言う事が出来ます。

能力は正しく鍛えれば伸ばすことが出来ます。

 

俳優は素晴らしい職業です。

医者に救えない命でも、俳優になら作品によって救えることがあります。
法律で裁けない悪も、俳優になら糾弾することが出来ます。

 

素晴らしい職業に出会えたことに誇りを持って、自分の才能を磨いていきましょう。

その才能を使って、作品に貢献して下さい。

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