【自然な演技の方法】自然に演技しているつもりなのになぜ不自然と言われちゃうの?

苦しんでいるタコ
普段通りに動いているし、普段話している通りに喋っているのに、演出家から不自然て言われてしまうんです。自分では違和感を感じていないので、どうしたら良いのかわかりません。自然な演技って何ですか?
普段通りだからこそ、不自然な演技って言われてるんだろうね!
こんな会話がレッスンのクラス中にありました。
誰しも一度は経験したことがあるんじゃないでしょうか?
むしろ自分が違和感を感じているにも関わらず自然な演技だと言われる事もありますよね?
演技の場合、導く人が違えば使う言葉も違います。
しかし言葉は違うけど、言ってる内容は同じだったりもするのです。
そして俳優は同じ演出家や監督とだけ仕事をするわけではありません。
だからこそ、経験が浅いと色んなことを言われて混乱してしまいます。
自然とは何なのか。。。?不自然とは。。。?私は普段自然に生きているのだろうか。。。?
そんな哲学的な話じゃないから落ち着いて!
と言うことで今回は
自然に演じているつもりなのになぜ不自然と言われてしまうのか?
について説明していこうと思います。
その上で自然な演技を習得できるための方法についても解説していますので、是非最後までご覧下さい。
ちなみに
今回はあなた自身として想像の世界を真実に生きることが出来ると言う前提でのお話です。
よく分からない方は
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こちらからご覧ください。

 

それでは始めましょう。

なぜ普段通りに振る舞っているのに不自然と言われてしまうのか?

冒頭でもお伝えしましたが、普段通りだからこそ不自然になっている可能性が高いです。

レッスンではこれを理解してもらうためにこんな話をしました。

今日の朝ごはんをあなたはどんな風に食べた?
笑っているタコ
普通にいただきますって言って食べました。途中でお母さんに肘をついて食べちゃだめって怒られましたけど。時間がなかったから急いでお茶で流し込みましたね。
もしあなたがどこかの国の王子様だったら、どんな風に朝ごはん食べると思う?
苦しんでいるタコ
いやー、、、分かんないですけど、神様にお祈りして、なんかナプキン見たいなやつを襟元に入れて、背筋をシャンとして、ナイフとフォークで少しずつ食べるんじゃないですか?

 

もしも王子様が肘をついて食べていたり、お茶で朝ごはんを流し込んでいたとしたら

王子様としては不自然ですよね?

反対にあなたが急に朝ごはんでナプキンを襟に入れ出したら家族はびっくりするでしょう。

なぜならあなたにとってはそれが不自然な行為だからです。

 

これくらい自分と立場が違えば分かりやすいのではないでしょうか?

 

怒っているタコ
でも王子様なんか演じる事ありませんよ!
と思うかもしれません。

しかし、デンマーク王子であるハムレットでも演じることが出来るのが俳優という仕事の楽しいところです。

 

あなたが演じる登場人物と、あなた自身は別の人間です。

王子様ほど離れていなくとも、共通の部分があったとしても、やはりあなたとは別の人間なのです。

 

演技が不自然だよ

という指摘をわかりやすく言い換えると

あなたとしては自然かもしれないけど、役の人物としては不自然だよ

という事なのです。

 

でも、今の役は当て書きだから自分のままで良いって言われてるんです。
その場合でも同じ。登場人物は作家から見たあなたというキャラクターだから。本当のあなた自身ではないんだよ。

自然な演技が出来る様になる方法3選

今回のような問題が起こっている場合は、まずキャラクターについて調べましょう。

演出家から言われたのであれば、あなたと演出家とのキャラクターイメージが合致していないという事です。

どんなところを不自然だと思うのか確認してください。

 

怒っているタコ
それって個性が無くなっちゃうんじゃないの?
表現力を磨いていろんな役が演じられるようになったとしてもあなたの個性は消えないから安心して!

俳優の仕事というのは

演出・脚本・照明・小道具・衣裳

などなど。

多くのスタッフの方たちと才能を掛け合わせて素晴らしい作品を作る事です。

あなたの個性のみを貫き通すのはただのエゴでしかありません。

 

 

そして仕事の時に困らないために、俳優は普段から色んなキャラクターを演じるトレーニングを積んでいる必要があります。

俳優としての表現力を磨いておきましょう。

 

日常生活の中での人間観察

ロバート・デニーロは映画「タクシードライバー」での役作りの為に実際にタクシー運転手として働きました。

タクシー運転手としての自然さを手に入れるためです。

 

これは良く美談として語られる話の一つですが、よく考えてください。

いつもタクシー運転手を観察していれば、役が決まったからと言って改めて観察する必要はありません。
※デニーロは普段から観察していて、さらに深く追求するためにタクシー運転手の経験を求めたのかと思います。

 

普段から周りの人間に興味を持って観察しましょう。

学校の先生のモノマネをしている子、いますよね?
その感覚で大丈夫です。

学生たちは感覚が瑞々しく、学校の先生がとても特徴的に思えます。
興味を持って見ているからこそですね。

大人になっても、本当はあなたの周りには特徴的な癖を持っている人でいっぱいです。

というか全員が何らかの癖を持っています。

 

演じる時のために自分の表現の幅を広げておきましょう。

映画や舞台作品に触れる

演技が好きでこの記事を読んでいる人がほとんどだと思います。

そういう方にとってはこれは努力のうちにもならないかもしれませんね。

 

ですが、作品に触れることは大切なことです。

俳優それぞれに自然に見えやすい役もあれば、見えにくい役もあります。

やはり元々の価値観や癖から離れた役は自然に見えにくいものです。

 

どのように話せばキャラクターとして自然に見えやすいか。
どのように立っていればキャラクターに見えやすいかを学びましょう。

人間観察と同じように、映画の登場人物を完全にコピーしてみるのも表現の幅を増やすためにはおすすめです。

動きや声について学ぶ

身の回りで自身たっぷりに感じる人は誰かいますか?

声や振る舞い方全てから、他人は自分に対しての印象を持ちます。

自身満々に感じる人が近くにいるならおそらくその人は

・動きが少ない
・目を見据えて喋る
・間を気にしない
・声が低い
・ゆっくり話す
・話の最初に「えーと」「あのー」などの言葉をつけない

この中のいくつかは当てはまるのではないでしょうか?

 

基本的に動きが少ないほど強い存在に見えます。
特に首の動きは普段意識することが少ないと思いますが、はっきり印象が変わってきます。

胸を張っているほど他者に対してオープンな存在に見えます。

 

これについてはなかなか独学では難しいと思うので、演技レッスンの場で指摘を受けるのが早いかもしれませんね。

まとめ

僕が知る限り、ほとんどの俳優は毎日真面目に勉強し続けているわけではありません。

日々の訓練を積んで、いつ仕事が来ても良い状態になっているのは全体の2割くらいでしょうか。

 

笑っているタコ
良かったー!ほとんど勉強とかした事ないけどこれが普通なんだ!スマホゲームでもしーようっと!!
そんなんだったらやめてしまえ!
これはチャンスです。
逆に言えば
毎日の努力さえ怠らなければ、8割の俳優に勝つ事が出来る
という事です。
毎日30分でも自分の出来る範囲で続けていけば、1週間で3時間半、一ヶ月で15時間、1年で182時間半。
ちなみに勉強については10000時間の法則というものがあります。
ある分野でのエキスパートになりたければ、10000時間の努力・経験・勉強が必要という理論。
アンダース・エリクソン教授によって1993年に発表された
怒っているタコ
毎日30分の勉強だけだと60年かかっちゃうじゃないか!!
そうだね。だからこそ自分で目標を定めよう。3年で1人前になりたければ、1日あたり大体10時間の努力が必要!
今日この記事を最後まで読んでくれたあなたは既に10分くらいの時間を割いてくれていると思います。
自分の目標に合わせて最低でもあと20分!
頑張ってみましょう!
今日もありがとうございました!
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