映画「マイ・ブロークン・マリコ」を見てきました。
特に映画鑑賞の予定はなかったのですが、前の予定が早めに終わりふらっと鑑賞。
映画自体も良かったのですが、特に子役の子の演技がすごく良かったです。
私としては「天才子役現る!」と思ったので、感想を残しておこうと思います。
マイ・ブロークン・マリコのあらすじ
ある日、ブラック企業勤めのシイノトモヨ(永野芽郁)を襲った衝撃的な事件。それは、親友のイカガワマリコ(奈緒)がマンションから転落死したという報せだった――。彼女の死を受け入れられないまま茫然自失するシイノだったが、大切なダチの遺骨が毒親の手に渡ったと知り、居ても立っても居られず行動を開始。包丁を片手に単身“敵地”へと乗り込み、マリコの遺骨を奪取する。幼い頃から父親や恋人に暴力を振るわれ、人生を奪われ続けた親友に自分ができることはないのか…。シイノがたどり着いた答えは、学生時代にマリコが行きたがっていた海へと彼女の遺骨を連れていくことだった。道中で出会った男・マキオ(窪田正孝)も巻き込み、最初で最後の“二人旅”がいま、始まる。
公式サイトから引用
原作は四話のみの漫画で簡単に読めます。
以前かなり話題になった漫画なので、知っている人も多いかもしれませんね。
ちなみに私は読んだ事がなかったので、映画を見終わって家に帰ってから
こちらで読みました。
マイ・ブロークン・マリコの感想
マイ・ブロークン・マリコでは主演の永野芽郁さんも半年前から役作りをしてきたようです。
確かにいつもの印象とはかなり変わっていて頑張ったとは思うのですが。。。
個人的には、一人で喋るシーンの演じ方が軽いと感じてしまいました。
マリコの遺骨を奪いにマリコの実家に乗り込んで、マリコを弔っていたお父さんに啖呵を切るシーンです。
「高校生の時実の娘を強姦したテメェに!中学生だった実の娘を奴隷扱いしてやがったテメェに!小学生だった実の娘から母親奪ったテメェに!弔われたって、白々しくてヘドが出んだよぉ!!!」
というセリフですが、魂の叫びだったと思います。
※言葉は微妙に違うかもしれません。
この言葉を聞いて、虐待していたお父さんは乗り込んできたシイノ(永野芽郁)が一瞬自分の娘に見えるのですが、それも納得できるような、二人が長年経験してきた痛みを伴う迫真の演技でした。
タバコを吸うシーンが多々あって、撮影に入るかなり前から練習してきたそうです。
確かにタバコの所作に関しては全く違和感がありませんでした。
作品としては、漫画のセリフなどをかなり忠実に守っていました。
映画ならではの印象としては、窪田正孝さんの演技によってマキオの役が漫画以上に深く想像できた部分でしょうか。
マイ・ブロークン・マリコのシイちゃん役の子は誰?
シイちゃん(永野芽郁さん)の幼少期を演じたのは佐々木 告(ササキ ツグ)ちゃんという子役の女の子です。
所属事務所プロフィールはこちら
7歳から芸能のお仕事をしているようです。
13歳になったので女優としてのキャリアは6年ほど。
マイ・ブロークン・マリコでは子役とは言え結構ヘビーな役を演じていますが
役の説得力が凄い!
大人たちを凌ぐほどの存在感でした。
中学生の時に景品で花火をもらったシイちゃんは、一緒に花火をやろうとマリコを誘います。しかし約束した時間になってもマリコは来ませんでした。シイちゃんは様子を見にマリコの家に行きます。その時、中からは怒鳴り声が聞こえます。シイちゃんは咄嗟にドアを叩き「警察を呼ぶぞ!」と叫び散らします。
一瞬中が静かになった後、あざだらけのマリコがドアをあけました。
このシーンの佐々木告ちゃんは素晴らしかったです。
恐怖と焦りが入り混じった演技で、無理やり立ち上げている訳ではありません。
ハイライトと書きましたが、佐々木告ちゃんは登場シーン全て素晴らしかったです。
「無理なくただそこにいる」というベテランのような貫禄がありました。
強いていうなら、中学生の佐々木告ちゃんがタバコを吸ってるシーンがあるのですが(実際は手に持っているだけで吸っていません)その時のタバコを持つ手はちょっと固かったです。
あと、これは演技がうまいからこそかもしれませんが、内面が立ち上がるのが早すぎる瞬間がありました。
これも人生経験が解決する事ではあるので、取り立てて言うほどでもありませんが。
まとめ
今回はマイ・ブロークン・マリコについて書きました。
佐々木告ちゃんという天才子役が活躍できるように、大人がしっかりしないといけないですね。
物語も良かったです。
観終わった後に余韻が残る感じの脚本で好きでした。
しかし正直佐々木告ちゃんの存在がなかったら、映画としてはそこまで印象に残らなかったかもしれません。
これからも応援しています!