TVドラマ、映画、CM、舞台といった各メディアにも出演しています。大きい作品もあれば、自主制作の作品もありました。
お金の話って生々しいですからね。。。
とはいえ今後舞台俳優を目指す方にとって参考になる話だと思うので、赤裸々に語っていこうと思います。
この記事を読んでいただくと
- 俳優になりたいけど、将来どのくらい収入を得られるのか心配
- ○年間、俳優として頑張ってきたけど、今の収入ってどうなの?
- 有名になると年収いくらくらいもらえるもんなの?
- どうしたら収入を上げられる?
といった疑問を解消できます。
本当は映像系の俳優の収入も一緒に紹介しようと思ったのですが、長くなりすぎるので舞台俳優に絞らせてもらいました。
映像系の俳優として活躍したい!と言う方はこちらのオーディションもチェックしてみてください。
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15歳から35歳までと年齢制限はありますが、その基準にあえば基本的には全員面接まで参加できるとのことでした。
特にデメリットは無さそうなので、まだ経験の無い方は力試しに受けてみてはどうでしょうか?
舞台俳優の年収について 収入の体験談
ネットを見ていると
とか、逆に
とかいろんな情報が出てきますが、実際に舞台俳優として20年近く活動していたものとしては、ちょっと正確じゃないかなと思います。
舞台俳優1年目〜5年目の年収
俳優活動を始めてすぐですね。2000年代初め頃で、年齢は20代です。
この頃は事務所にも所属せず、舞台への出演のみでした。
最初の5年くらいは主にチケットノルマのあるような舞台に出演していまして、収入があったとしてもチケットバックシステムがほとんどです。
団体によって様々だが、当時は1枚あたり500円〜1000円くらいが相場だった。
中には個人で500枚のチケットを売ると言う強者も。団体としては売上になるので、そういう俳優はそれだけでどんどんキャスティングされていく。
そこまでチケット売れる人はなかなかいないと思うけど。。。
さて、当時の私自身の年収ですが。。。
年収は5万円程!
チケットバックがあっても、せいぜい自分で売れるチケットは30枚程度。
アルバイト必須の生活です。
とはいえ稽古期間もあるので、アルバイトで生計を立てるのもかなり苦しかったです。
最近だと2.5次元系の舞台俳優を目指す方も多いと思いますが、早くから主役級で2.5次元の舞台に出たいなら芸能事務所への所属は必須です。
もしも主役をできるほど容姿に自信がないなら下積みを経て演技力で2.5次元に出演と言うことも可能ですが、その場合は苦しい生活を覚悟してください。
2.5次元系の舞台は主に商業舞台になりますので、事務所所属→主演級に抜擢のルートに乗れれば最初からかなりの高収入を狙えます。ただし、2.5次元舞台の主演は何年も出来ません(アニメキャラクターの年齢と合わなくなればお払い箱ですからね)2.5次元舞台にも何人か知り合いはいますが、うまくいっているうちに次の一手を考えておける人だけが今も俳優活動を続けています。
舞台俳優6年目〜10年目の年収
さて勢いだけで苦しい5年目までを乗り切った私ですが、5年目の中頃に芸能事務所に所属することになります。
年齢としては20代中頃から30代前半くらいですね。
さらに芸能事務所だけでなく、劇団にも所属することになりました。
そして、この頃からジャニーズやテレビ局などが主催する商業の舞台にも出演することになります。
この頃の舞台俳優としての年収は
年収150万前後!
この頃からはしっかり出演料をもらえるようになりました。舞台俳優としてはかなりうまくいった方ではあるのですが、それでも一般的な社会人と比べるとやはり年収は低いですね。
当時の舞台俳優としての年収内訳
- 商業演劇→1ステージあたり3万円を40ステージ=120万
- 劇団公演→グロス(全部ひっくるめて)で5万円〜10万円
- 他劇団への客演→1ステージあたり5000円〜1万円を10〜15ステージ
商業演劇の場合は本番の期間が長いことが多いので、稽古から考えると全部で三ヶ月くらいの拘束期間があります。
本当は劇団にも入らずに商業演劇以外は映像に打ち込んだ方が年収は増えたかもしれませんが、やっぱり舞台が好きなんでしょうね。
確かに商業演劇に年4回出演できれば500万近い年収になるのですが、なかなか決まるものではありません。
私の場合はたまたまご縁がつながって一年に1回くらい商業の舞台に出演出来ましたが、とても運が良かったと思っています。周りを見ても、事務所に入ったからってすぐに商業演劇の舞台が決まると言うのはレアケースです。
舞台俳優11年目〜16年目の年収
俳優として活動をはじめて10年が経った頃に父親が倒れました。
当時は実家に帰って母親のサポートが必要だったこともあり、この頃から舞台の出演をかなり断りました。
と言うことでこの頃の舞台俳優としての年収は
年収20万円程度!
母親のサポートをしながら、映像の仕事が入った時だけ東京に戻る生活でした。
セルフプロデュースが出来なくなった結果映像の仕事も減って、映像の出演料も入れた俳優としての年収も150万円程度に落ち込みます。母親のお世話がひと段落して東京に戻っても、すぐには仕事が戻ってきませんでした。
当時の舞台俳優としての年収内訳
- 他劇団への客演→1ステージあたり2万円を10〜15ステージ
- 劇団のイベント手伝い→グロス(全部ひっくるめて)2万〜3万
30歳を過ぎると親の問題も出てくるので、これから俳優を志す皆さんにはそれも念頭に置いて頑張って欲しいと思います。
舞台俳優17年目〜
この頃からは舞台俳優と言うよりは、アクティングコーチとしての活動を始めました。
舞台俳優としての活動は基本的にはしていませんが、なんだかんだ言って好きなので、たまにオファーを受けたら出演することもあります。
年収としては11年目〜16年目と大して変わりません。
舞台俳優の年収は有名になったらどれくらい?
ここからは知り合いの、いわゆる芸能人の場合の話です。自分自身の体験談ではありません。
その方に申し訳ないので名前はもちろん伏せますが、誰でも知っているような有名人数人から舞台の出演料を直接聞きました。
そこには見栄もあると思いますし、逆に低く言っている場合もあるでしょう。
ですので何人かの平均値ですが
舞台俳優としての推定年収は1000万円くらい
であることは間違いありません。
商業演劇で30ステージや40ステージある場合に、1ステージの出演料が10万〜20万です。
なので、一つの舞台に出れば一般のサラリーマンの年収くらいにはなるわけですね。
しかし!
それだけの出演料が払われるのは、有名俳優が出演するだけで観に来るお客さんが増えると主催者サイドが判断しているからです。
「テレビなどで有名」と言う前提のもとで年収1000万円くらいなので、これが純粋に舞台俳優の年収といって良いのかどうかは疑問です。
今回はいわゆるストレートプレイ(歌や踊りがなく、主に会話で進行する舞台)の俳優について説明しています。ミュージカル系の俳優の年収については専門外となりますので、ご了承ください。
舞台俳優として年収を上げるためには
長々と舞台俳優の年収を紹介してきましたが、ここからは収入を上げるための説明をします。
最初から読んでいただいた方はもう気づいているかと思いますが
事務所に所属すること!
これにつきます。
事務所に所属している俳優じゃないと商業演劇などの予算の大きい舞台にはまず出演出来ません。
何かしら問題があった場合(事件を起こしたり、精神的に追い詰められて失踪など)責任が取れる存在として事務所が必要なのです。
舞台公演を飛ばすと、個人では返済出来ないくらいの負債になってしまいます。
舞台俳優の年収アップの順序
- まずは出演を増やす
- 出演舞台(または自主映画)を所属したい事務所の人に見にきてもらう
※もちろん招待券。招待券が出せない場合は自費で負担してでも観に来てもらってください。 - 観に来てもらった後に、お礼を伝えつつ事務所に所属したい気持ちを伝える
下記のリンクからオーディションに合格すれば、デビューまでを完全にバックアップしてくれます。
15歳から35歳までと年齢制限はありますが、その基準にあえば基本的には全員面接まで参加できるとのことでした。
特にデメリットは無さそうなので、まだ経験の無い方は力試しに受けてみてはどうでしょうか?
最後に
いかがでしたでしょうか?
これはまぁ、どちらの感想もあるのかなーと思っています。
なんにせよ「舞台俳優は好きじゃないと続けられない世界」というのが20年近く芸能の世界にいた私の感想です。
これから俳優の道を歩もうと思っている方は、険しい道であることを自覚した上で最短距離で活躍できるようになってほしいと思います。