俳優は人気商売。
人気になれば、自分から欲しなくてもお仕事のオファーはドンドン入ってきます。
当然ですよね。
人気の俳優が出演していれば、ファンが観にきます。
で、ファンがたくさん観に来れば興行主としてはお金が稼げるわけです。
プロデューサーだって
人気が無い=ファンが少ない
という俳優をわざわざキャスティングしません。
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だからまだ世間的に知られてない俳優は、とにかくオーディション対策をしっかりするべきなんだよ!
オーディションのコツ!大事なことは〇〇してもらうこと!
しかしながらオーディションにはどうやって受かれば良いのか
ネットで調べてみると
- 個性が大事
- ハキハキと元気よく
- オーディションの準備
- 目標意識の高さ
なんかが大事と言われています。
そう
良い演技をすることは最重要では無いのです。
![焦りくらげ](https://actingnote.com/wp-content/uploads/2022/11/img_6712-e1669851448263-150x150.jpg)
結論から先にお伝えしますと、オーディションでは
とにかく審査員に覚えてもらうことが大事です
審査員は多い時は数百人を審査しています。
ちなみに人間が関係を作れるのは100人が限度と言われていまして、当然ながら審査員だってオーディションに来た全員を覚えるのは不可能なのです。
![ぷんぷんクラゲ](https://actingnote.com/wp-content/uploads/2022/10/img_6362-e1665163324788-150x150.jpg)
覚えてもらうために大事になるのが、いろんな意味での自己PRになります。
演技や歌の才能を見出されて合格したい!
と言うのが理想ではありますが、実際はなかなかそんなことはありません。
ものすごく才能があったとしても、審査員が覚えてなければ合格はしません。
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オーディションで覚えてもらうには?自己紹介の方法
![青ざめくらげ](https://actingnote.com/wp-content/uploads/2022/11/img_6713-e1669577359983-150x150.jpg)
オーディションの自己紹介で特技を披露する人はとても多いです。
ですが、特技披露=自己PRにはなりません。
自己紹介は覚えてもらうため・興味を持たせるためにするものです。
例えば以下の二つの自己紹介
- 歌を始めたきっかけは、お父さんとお母さんがケンカをしている時に、私が歌ったらとても喜んでくれて、ケンカをやめてくれたことです。同じように世界中の人たちを笑顔にしたいと思いました。特技はピアノです。ピアノ教室に通っていて、コンクールで賞をとったこともあります。
- 私は3歳の時に両親が離婚して、山奥にあったおじいちゃんの家に預けられることになりました。同級生は1人もいなかったので、子供の時はだいたい山の中で1人で遊んでいました。5歳の時に山で迷子になった時はアリを食べて飢えを凌ぎました。食べられるアリを見分けることに関しては誰にも負けません。
どうでしょう?
どちらが覚えてもらえそうかは分かりますよね。
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特技の比較で言ったら
- ピアノ
- 食べられるアリ選別
この二つだったら、普通に考えたらピアノの方が映画やドラマに活かせそうです。
でも覚えられるかどうかで言ったら「アリ選別」でしょう。
他にいなさそうですしね。
自己紹介の例文
オーディションの時っていつも何すれば良いのか分かんないまま終わっちゃう。。。どんな準備すれば良いの?こんな質問を頂きました。 答えはオーディションがCMなのか、映画なのか、舞台なのかによって微妙[…]
こちらでも触れていますが、より詳しく知っていただく為に例文も紹介します。
○○という事務所で活動しています。
※事務所に所属していなければ「現在フリーで活動しています」
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この後は
- 演技を始めたきっかけ
- 特技
- 趣味
- どんな俳優・女優・声優になりたいか
- 今回のオーディションへの想い
といった内容に展開していきます。
ただ、繰り返しになりますが
とにかく印象に残す事
が大事です。
とはいえ、もちろん嘘はいけません。
自分が苦しくなっちゃいますからね。
選択肢の中でも、一番興味を持たれるであろうことを選択して下さい。
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![グッドいるか](https://actingnote.com/wp-content/uploads/2022/09/img_6342-e1664420682955-150x150.jpg)
例えば演技を始めたきっかけで行くなら
- 発表会でみんなが盛り上がってくれたのが嬉しくて、それがきっかけで始めました!
- 昔ひどいイジメを受けて、そんな私を救ってくれたのがドラマでした。同じような境遇の人を私も救いたいと思って始めました。
こんな感じですかね。
でも印象を残すならこれだけではいけません。
他の人と被る可能性が高く、被ってると覚えてもらえません。
それ以外のエピソードで話を膨らませましょう。
適当に作ってみますが
英語を学び始めてから6年が経っていました。
とかだったら
英語が出来るし行動力もあるけど、ちょっと抜けてる子
として認識してもらえるでしょう。
※あくまで例ですので、そんなにクオリティは高くありませんが
自己紹介のテーマが決まったら、その内容を自分の経験の中から膨らませていってください。
オーディションでの演技プランの考え方
![もやもやくらげ](https://actingnote.com/wp-content/uploads/2022/11/img_6714-e1669576922261-150x150.jpg)
当然ながら、自己紹介だけではオーディションには合格しません。
演技審査でもしっかり自己PRしないといけないです。
演技の考え方については演技応用のページを見てみて欲しいのですが、ここではとにかく自己PRに絞って話を進めます。
演技はしっかりやらないといけないのですが、やっぱり実力があるだけでは合格しないのがオーディション
![グッドいるか](https://actingnote.com/wp-content/uploads/2022/09/img_6342-e1664420682955-150x150.jpg)
とにかく他の人とは違う選択をする
これにつきます。
とはいえ、台本がある場合に台本と全くあってない設定を無理やり持ち込んでも
![](https://actingnote.com/wp-content/uploads/2022/10/匿名-1-e1664806863601-150x150.jpg)
というマイナスの印象を与えるだけになってしまいます。
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俳優がまず果たさなければいけないのは
観客に物語を届けること
いくら印象に残るためとは言え、物語を無視して演じては
読解力が低い or 自分勝手
と思われてしまいます。
どちらにしても一緒に仕事をしたいとは思いませんよね。
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ここは各々のセンスではあるのですが、台本から逸脱しない範囲で「特異点」を作ってください。
オーディションでの演技プラン具体例
例えばオーディションで
お嬢さん「かぼちゃもあるのよ。お好きでしょ?」
下宿人「はい!」家庭料理を口いっぱい頬張る、下宿人。
お嬢さんは嬉しそうに未亡人と顔を見合わせる。未亡人「そうだわ」小包みを取り出す、未亡人。
未亡人「はいコレ、届いてましたよ。あぁ、重い」
下宿人「すみません、奥さん」
未亡人「また本を買ったの?」
下宿人「はい。神保町で、探していた蔵書が全巻揃っているのを見つけてしまって」
未亡人「たまには洋服でもこしらえたら?お金はたくさんあるんでしょ?」
下宿人「まぁそれは」
未亡人「今度、この子とデパートにでも行ったらいいわ」
下宿人「え」
未亡人「(お嬢さんに)ね。涼しげなやつ、見立ててあげなさい」
お嬢さん「はい」
こんな台本を演じるとします。
ちなみにですが、この脚本を読んで「少し前の時代」だと思わない方は、読解力を上げるために小説や映画に触れた方が良いでしょう。
「そもそも下宿人てなに?」「未亡人てなに?」に関しても、説明が長くなりすぎるので省きます。
![にっこりくらげ](https://actingnote.com/wp-content/uploads/2022/10/img_6360-e1665597461236-150x150.jpg)
![白目いるか](https://actingnote.com/wp-content/uploads/2022/09/img_6343-e1664421924788-150x150.jpg)
短い台本ではありますが、この内容から読み取れる事としては
- 下宿人は服装を気にかけない
- 下宿人は天ぷらが好き
- 下宿人は本をたくさん読んでいる
- 未亡人とお嬢さんは下宿人になんらかの好意を抱いている
くらいでしょうか。
下宿人がお嬢さんに対してどんな気持ちを持っているのかこの台本からだけでは分かりませんが、2人で買い物に行くことに対して「え」という一言が入るところを見るとなんらかの感情は持っているようです。
シーンの前後は分かりませんので、台本からわかる設定以外は自由です。
オーディションでは俳優としての幅がどれくらいあるかを観ています。
どちらにしても細かい設定は抜き出されたシーンだけでは分かりませんので、出来るだけ自分の幅を見せられるように準備しましょう。
具体的にこの台本で言えば
「お嬢さんは下宿人と目が合うたびに顔を真っ赤にしてみる」
とか
「下宿人はお嬢さんに対する態度と未亡人に対する態度をはっきり変えてみる」
とか
![グッドいるか](https://actingnote.com/wp-content/uploads/2022/09/img_6342-e1664420682955-150x150.jpg)
泣く演技については
タコ全然泣けないよー!演技で泣くための方法ってなんかあるの?いるか先生泣くこと自体は演技の本質では無いけど、俳優としては泣きたいよねー。先日マンツーマンレッスンでこんな会話がありました。[…]
こちらも参考にしてください。
多分終わった後に
![](https://actingnote.com/wp-content/uploads/2022/10/匿名-1-e1664806863601-150x150.jpg)
と聞かれるでしょうから。その時は
「お腹が減りすぎてご飯食べられるのが嬉しくて」
とか
「戦争に行くことが決まってる中での最後の団欒という設定でやりました」
とかなんでも良いので適当に理由をつけておきましょう
![びっくりクラゲ](https://actingnote.com/wp-content/uploads/2022/10/img_6363-e1665256142305-150x150.jpg)
「天ぷらが好きって言ってるけど、実はものすごく嫌いという設定にしてみる」
とか
「お嬢さんが下宿人のことを大嫌いという設定にしてみる」
などは他の人とは被らない選択かもしれませんが、この台本上では表現が難しいかと思います。
意図が分からない演技になってしまってはただ違和感を与えるだけですので、演技プランは自分の力量に照らし合わせて表現可能なものにしましょう。
オーディションのコツまとめ
オーディションのコツはとにかく覚えられる事です。
いくら良い準備をして良い演技をしたとしても、覚えられなければ受かることはありません。
演技の本質とは少しずれますが
- どうしたら他の人と印象を変えられるのか
- どうやったらインパクトを残せるか
ということを意識的に考えるようにしましょう。
![にっこりくらげ](https://actingnote.com/wp-content/uploads/2022/10/img_6360-e1665597461236-150x150.jpg)
![白目いるか](https://actingnote.com/wp-content/uploads/2022/09/img_6343-e1664421924788-150x150.jpg)