先日ディズニープラスで公開された「ロザライン」を鑑賞しました。
「ロザライン」はシェークスピアの名作「ロミオとジュリエット」のスピンオフ?のような作品です。
ディズニープラスは他のVODサービスと比べて若干割高感があるものの、小さい子供がいる家庭では重宝します。

個人的な印象としては、ディズニーが絡む作品て歌って踊って華やかにハッピーエンドを迎える作品が多いので、家族で気軽に観られるところに魅力を感じています。


映画「ロザライン」は「あなたが私のものだったとき」と言う重々しいタイトルの小説が原作になっています。

海外のコメディ映画って日本人には笑えないものも多かったりしますが、「ロザライン」はちゃんと笑えるシーンもありました。
「ロザライン」の前に「ロミオとジュリエット」のあらすじを簡単に復習!
「ロザライン」は「ロミオとジュリエット」の世界観の中でストーリーが進んでいきます。


ロミオはモンタギュー家の一人息子。しかしなんだか元気がありません。どうやら最近失恋してしまったらしいのです。そんなロミオを気遣って、親友のベンヴォーリオはキャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込もうと提案します。失恋した相手はキャピュレット家の関係者なんですね。
そして、その舞踏会でロミオが出会ったのがジュリエットでした。2人は一目で恋に落ちます。

一目惚れしたとはいえ、長年憎み合っているモンタギュー家とキャピュレット家の2人です。
公に気持ちを交わすわけにはいきません。


交流を深め、2人は神父の元を訪れて密かに結婚します。2人の結婚を機に両家も仲良く、、、と思われた矢先に悲劇が起きました。
ひょんな事から喧嘩になり、ロミオはジュリエットの兄であるティボルトを殺してしまうのです。
ロミオは街から追放を言い渡され、ジュリエットは貴族であるパリス伯爵との結婚を命じられました。
ジュリエットはロミオと一緒に居たいと神父に相談します。

神父は一計を案じ、ジュリエットに仮死状態になるという毒薬を渡しました。死んだと思われれば埋葬のために墓に運ばれるから、そこでロミオと落ち合って幸せに暮らせば良いと言うのです。

しかし、その作戦はロミオの耳には届きませんでした。ロミオは仮死状態になったジュリエットを死んだと思い込み、彼女の前で自分も毒を飲んで死んでしまいます。
その直後に仮死状態から覚めたジュリエット。ロミオの亡骸に絶望して、ロミオの持っていた短剣でジュリエットも自ら命を絶ってしまうのでした。


そして「ロミオとジュリエット」の冒頭でロミオが失恋している相手
それこそが「ロザライン」なのです!

「ロザライン」のあらすじ
バルコニーの男女。
男は詩的な言葉で愛を囁いている。
男の名はロミオ。
とくれば相手はジュリエットなのかと思いきや、女の名前はロザライン。
2人は対立する家同士だが秘密で交流を続けている。
しかし妙齢に差し掛かったロザラインは、両親から結婚を迫られている。

ロザラインはロミオを仮面舞踏会に誘うが、舞踏会の席でロミオはジュリエットと出会ってしまうのであった。
「ロザライン」の感想(ネタバレなし)
映画「ロミオ+ジュリエット」でレオナルド・ディカプリオの演技を観た方も多いのではないかと思いますが
「ロザライン」版のロミオにはディカプリオ的な輝きは期待しないでください

そして何と言っても、今回の主役はロザライン!
ロミオもジュリエットも、なんならパリス伯爵もティボルトも、完全に脇役としてのポジションに収まっています。
ロミオやジュリエットファンの方は観ない方が良いかもしれないですね。
「ロザライン」の感想(ネタバレあり)

ロミオとジュリエットのヒールっぷり
ロミオは言わずもがな。

ロザラインがいくらロミオに手紙を出しても、ロミオからは返事が来ません。
そんな中ジュリエットの部屋に行くと、ジュリエット宛にロミオからの手紙がたくさん届いています。

ジュリエットもジュリエットで、いとこであるロザラインへのあたりが強い!
心の中では完全にロザラインを応援していました。
映画「ロザライン」てハッピーエンドなのか??
昔から思ってたんですが、ロミオとジュリエットってうまく駆け落ちが成功してたとしたらその後どうやって生きていくつもりだったんでしょうね?

と前々から思っていました。

もしも自分の子供が一目惚れした相手と駆け落ちしようとしていたら、命懸けで止めると思います。その先には苦労と不幸が待っている可能性が高いと思っちゃいますからね。
で、映画「ロザライン」はそんな気持ちに寄り添ってくれました。
ロザラインはジュリエットにロミオをとられ、最初はロミオをなんとか取り返そうとしていました。
しかしロザライン自身が別の男と本物の恋を知り、ロミオとジュリエットをサポートする側に回ります。
最終的にロミオとジュリエットの駆け落ちを成功させ、2人はボートに乗って駆け落ちするわけですが
ボートの上では早速会話が盛り上がってないんですねー!

でもそれってすごくリアルだと思います。
「ピザかな。嫌い?」
「・・・チーズとかの乳製品食べるとお腹壊しちゃうんだよね。。。」
「・・・島まであと7時間くらいかかるみたいね。」
「うん、その後は・・・一生一緒だよ。」
とか言いながら、映画はエンドロールを迎えます。
いや、地獄か!

ロザラインは別の男と恋を始めて、ロザライン視点ではハッピーエンドではあるのですが。
なんだか背筋が凍るラストでした。

ここにきてロミオとジュリエットの悪役っぷりが効いてくるので、最後は若干スッキリした気持ちで見終わりました。
映画「ロザライン」の感想まとめ
映画館で観ればもっと面白かったのかもしれませんが、ディズニープラスの配信でも十分面白かったです。
「ロミオをジュリエット」と言う名作を結構ザツに扱っていて、賛否両論はあるのかもしれませんがコメディとして楽しめる映画でした。
脇を固める俳優たちは映画を彩る飛び道具として活躍するシーンもありますが、メインのロザラインはちゃんと心情が追えるのでしっかり共感できます。
最近は時代の流れだと思いますが、強い女性像が映画の中でも増えてきましたね。
現代的な感覚で観て、ロザラインの結婚観に共感できる方も多いのではないでしょうか。
ディズニープラスは30日間無料で観れるので、よかったら観てみてください!