ダメ出しに萎縮して演技ができなくなってしまう理由と気をつけるべき3つの事【俳優の在り方】

苦しんでいるタコ
ダメ出しをされると自分が攻撃されているように感じてしまいます。演技指導されると気にしちゃってかえってダメになっちゃうんです。
一緒にしちゃいがちだけど、あなた自身とあなたの演技は別ものだよ!
僕とあなたと、2人の力で「あなたの演技」を良くしていこう!
演技のレッスン中にこんな会話がありました。
おそらく今まで厳しい事を言われてきたのでしょう。
もしかしたら演技が楽しく無くなってしまっているのかもしれません。
せっかく自分が本気で打ち込めるものに出会えたのに。
本来は楽しくって始めたはずなのに。
それってとっても勿体無いですよね。

ということで今回は

ダメ出しに萎縮して演技ができなくなってしまう理由と気をつけるべき3つの事

というテーマで書いていこうと思います。

 

私は演技が楽しいから、今回の話は関係ないかな!
もしあなたがこの先も壁にぶつかる事の無い天才だったら、大丈夫かも!だけど多くの俳優は壁にぶつかって乗り越えてを繰り返して成長していくもの。壁にぶつかった時の心構えとして知ってると役に立つと思うよ!

ダメ出しに萎縮して演技ができなくなってしまう理由ですが、結論から言うと

エネルギーが低く受け身になっている

と言う事です。

 

エネルギー??
言葉で聞くとよく分かんないかもだけど、日常生活に置き換えて考えると分かりやすいと思うよ!

あなたの周りにいる、エネルギッシュだと思う人を思い浮かべて見てください。

その人が何か指摘された事を気にしちゃって演技出来なくなるって想像できますか?

 

 

と言う事で、ここからはいくつか例を挙げながら気を付けるべき事を説明していきます。

周りに対して気を使っている

多くの人は

周りに迷惑をかけないように

と言う教育を受けて育ってきたと思います。

その結果、自分軸ではなく他人軸で生きる事になります。

 

 

俳優以外の方にも言える事ですが、他人の価値観に合わせて生きると言うのは辛いですよね。

ストレスは人間からエネルギーを奪っていきます。

 

子供が近くにいる人は想像しやすいと思いますが

小さい子供はとてもエネルギーが高いです

「お片付けしなさい」
「嫌だー」
「どうして?」
「嫌だから」
「だって次に遊ぶときに無くなっちゃってたら嫌でしょ?」
「嫌だ!」
「そうでしょ?じゃあ片づけなさい』
「嫌なのー!」

子供は自分の欲求に従う事に誠実です。

 

怒っているタコ
じゃあ子供みたいに自分勝手に生きろってこと?
社会生活を送っているから、もちろん他の人に合わせるべき時はあるよ!
でも他人に合わせるかどうかも自分軸で判断しよう。ここがごっちゃになっている人は、他人に合わせていると言う感覚も無いんじゃ無いかな?
自分軸が他人軸になっていてストレスがかかりエネルギーが下がると、判断能力が下がってさらに自分では決められなくなっていきます。
そうなると負のループですね。
今自分軸ではなく他人軸になってしまっていると言う自覚のある人は、一度時間をとって自分の価値観を再度見つめ直してみることをお勧めします。
長くなっちゃうから、また別の機会に伝えるね!

主従関係になってしまっている

先ほどの他人軸という話にも共通する部分ですが、ダメ出しを受けてそれを気にしちゃうのは
演出・監督の意見を絶対的なものとして捉えているからです。
彼らが言っている言葉は作品を良くする為のただの提案です。
それを受け入れるかどうかは自分で判断してください。
そして監督・演出の意見と食い違いがあったとしても、あなた自身が最高の演技をしたと言う自覚があれば気にする必要はありません。
ただし、その場合は監督・演出との意見の食い違いを埋める為に話し合いが必要ですね。

 

苦しんでいるタコ
でもー。。。仕事をもらってる立場だし、そんな風に思えないよ。。。
そういう俳優はとても多いんだよね。でもその考え方は間違いだよ!俳優は役をもらってるわけではなくて、役を託されている存在!役を任されているからこそ、自分の演技に責任を持って取り組まないといけないんだ!
演出や監督は本当はあなたの味方だし、上下の関係ではありません。
自分が役を任されているという気概を持ってください。
監督・演出と対等の関係でいられるエネルギーを持ってください。
監督・演出の才能と、あなたの才能を掛け合わせて「作品」という芸術を作り上げましょう!

自己肯定感が低い

自己肯定感の低さは大きなストレスになります。

人間の脳は1日のうちに多いときは60000回何かについて考えているそうです。

起きている間中何かを考えているということですね。

「自分には才能がない」
「どうせうまくいかない」
「自分には価値がない」

起きている間中自分を攻撃していたらそりゃエネルギーも無くなって当然です。

 

頭では言われている事が分かっているのに行動に移せない。

というのは自己肯定感の低さからくるものです。

 

まずは自己肯定感が低いという思考の癖を取り除きましょう。

方法の一つとして、毎日自分を褒めてあげてください。

バカバカしく感じるかもしれませんが、続けていれば必ずメンタルに影響してきます。

 

とにかく自分に対して優しくしてあげてください。
あなたの一番の親友に対する態度で自分に声がけしてあげてください。

 

だって例えばあなたの親友が

苦しんでいるタコ
才能無いから俳優辞めようと思ってるんだ。。。
って言ってきたとして
そのほうが良いかも!才能ないもんね!
とは言わないですよね?
でも、なぜだか自分には「私って才能無いもんね」という言葉を日々頭の中で言ってしまいがちなんです。
あなたにとって、一番大事なのはあなた自身です。
一番大事な自分に対して、一番優しくしてあげてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

演奏家の場合は楽器があります。
画家の場合はキャンバスがあります。
しかし俳優の場合は自分の体のみを使って演技します。
そして演技には今までの人生経験、価値観、思考方法、物の捉え方、全てが反映されます。
だからこそ、演技について何か言われた時に自分自身について言われていると感じてしまう人はとても多いのです。

最後にネガティブ感情に取り込まれない為のテクニックを一つ紹介します。

認知行動療法の父と言われるアーロン・ベック博士が提唱したストレス解消テクニックです。
臨床試験でも効果が実証されているので、毎日辛いという方は取り組んでみてください。①アクセプト(受け入れる)
②ウォッチ(観察する)
③アクト(行動する)
④リピート(繰り返す)
⑤エクスペクト(期待する)この5段階で物事を捉えていきます。「私ってダメだな」と思っても
「そんな事ない!」と自分を否定していては苦しくなってしまいます。
まずは、自分をダメだと思ってしまう自分自身を受け入れてください。次に「私ってダメだな」と思ってしまっている自分を、できるだけ客観的に観察します。この時点で既に「私ってダメだな」というネガティブ感情はかなり減っていると思いますが、次の段階として、全くネガティブ感情を持っていない人として振る舞ってください。この工程を繰り返します。
ネガティブ感情に襲われたら、受け入れて→観察して、行動する。
これを繰り返していれば、大体一ヶ月で意識しなくても自動的に①〜③まで出来る様になります。その上で最後の期待です。
これは夢をみようという話ではなくて、むしろ逆です。
現実的な期待をするように心がけましょう。
現実とかけ離れた期待をしていては、それが失敗に終わった時に一々ストレスを感じてしまいます。
期待を持ちつつも、手軽に成し遂げられるとは思わないことが大事です。
本日の記事がお役にたてましたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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